結論

入学祝いにのしは必要です。水引は紅白の蝶結び、 表書きは「御入学祝」、名前は贈る側のフルネームを書きます。

手渡しは外のし、郵送は内のしが一般的です。 お返しの入学内祝いでは、名前が入学した子どもの名前に変わる点に注意します。

入学祝いののし・早見表

項目内容
のし(熨斗)あり(慶事のため)
水引の色紅白
水引の結び蝶結び(花結び)
水引の本数5本(一般的)
表書き「御入学祝」「入学御祝」「祝御入学」
名前贈る側のフルネーム
墨の濃さ濃墨(慶事のため)
かけ方手渡し=外のし/郵送=内のし

入学内祝い(お返し)は、表書きが「内祝」、名前が子どもの名前になります。

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のしは必要か

入学祝いは慶事です。したがって、のし(熨斗)付きの祝儀袋または掛け紙を使います。

「のし」とは本来、祝儀袋の右上についている細長い飾りのことを指します。あわびを薄く伸ばしたものが起源で、慶事の贈り物であることを示す印です。弔事では使いません。

「のし」と「のし紙」は別のもの

日常的には、水引と熨斗が印刷された紙全体を「のし」と呼ぶことが多くなっています。正確には、その紙は「のし紙」「掛け紙」で、のしはその右上の飾りを指します。会話では区別せずに使われますが、店頭で「弔事用ののし紙」という言い方が出てくるのはこのためです。弔事の掛け紙にはのし(飾り)がありません

省略してよい場合

ごく親しい間柄で少額の品物を渡す場合は、簡略化して構いません

  • 甥・姪に図書カードを直接手渡す
  • 孫に文具を渡す
  • プレゼント包装にリボンとメッセージカードを添える

ただし現金を贈る場合は、必ず祝儀袋に入れます。裸のまま、あるいは封筒に入れただけで渡すのは避けます。

水引は紅白の蝶結び

入学祝いの水引は紅白の蝶結び(花結び)です。

蝶結びは何度でも結び直せます。これが「何度あってもよいお祝い」を表します。入学は小学校から大学まで何度も訪れるお祝いなので、蝶結びが適しています。

結び方の使い分け

結び方意味使う場面
蝶結び(花結び) 何度あってもよい 入学・卒業・出産・長寿
結び切り 一度きりであってほしい 結婚・快気祝い・弔事

入学祝いに結び切りは使いません。結婚祝いと逆になる点に注意します。

売り場で取り違えやすい

祝儀袋は見た目が似ています。「入学祝い用」と表示されたものを選ぶのが確実です。すでに「御入学祝」と印刷された袋を使えば、水引の選択も表書きも間違えません。迷ったら印刷済みの袋を選びます。

のし・水引の基本を見る(結び切りと蝶結びの使い分け)

表書きの書き方

水引のの中央に、毛筆または筆ペンで書きます。濃墨を使います。薄墨は弔事用です。

表書き文字数備考
御入学祝4文字もっとも一般的
入学御祝4文字同上
祝御入学4文字「祝」を先頭に置く形
御入学御祝5文字4文字を避けたい場合
入学祝3文字やや簡略。親しい相手向け

4文字を避けるという考え方はありますが、入学祝いでは「御入学祝」が広く使われています。気になる場合は5文字の「御入学御祝」にします。

進学先を書き分ける必要はない

小学校でも大学でも、表書きは「御入学祝」で共通です。「御小学校入学祝」のように書く必要はありません。

幼稚園・保育園の場合は「御入園祝」になります。

合格祝いを兼ねる場合

受験を経て進学する場合も、お祝いは1つにまとめます。「御合格祝」と「御入学祝」を別々に贈る必要はありません。

表書きは「御入学祝」にしておけば、合格を祝う意味も含まれます。合格発表の直後で入学がまだ先という段階なら「御合格祝」でも構いませんが、両方は不要です。

名前は「贈る側」を書く

水引のの中央に、贈る側のフルネームを書きます。表書きより少し小さめにするとバランスが取れます。

子どもの名前ではない

ここでもっとも多い間違いが、入学する子どもの名前を書いてしまうことです。入学祝いの名前は「誰から贈られたか」を示すもので、贈る側の名前を書きます。子どもの名前を書くのは、お返しの入学内祝いのほうです。逆になります。

姓だけでも間違いではありませんが、フルネームのほうが丁寧です。親族には同じ姓の人が複数いることもあり、誰からのお祝いか分かりやすくなります。

連名の書き方

状況書き方
夫婦で贈る 中央に夫のフルネーム、その左に妻の名前のみ
2〜3名で贈る フルネームを右から順に並べる
4名以上で贈る 代表者名+「他一同」。全員の名前は別紙
祖父母から 祖父のフルネーム+祖母の名前、または連名

夫婦なら連名で1つ贈ります。金額を倍にする必要はありません。

並べる順は、目上の人を右にするのが基本です。同格なら五十音順でも構いません。

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外のしと内のしの使い分け

品物を贈る場合、のし紙のかけ方に2通りあります。

かけ方向いている場面
外のし 包装紙の外側にのし紙をかける 直接手渡しする場合
内のし 品物にのし紙をかけ、その上から包装 郵送する場合

外のしは何のお祝いかがひと目で伝わります。内のしは配送中にのしが傷まず、控えめな印象になります。

入学祝いはお祝いを表に出す場面なので、手渡しなら外のしが基本です。宅配便で送る場合は、のし紙が破れたり汚れたりするため内のしにします。

なおお返しの入学内祝いでは、控えめな性格から内のしが選ばれることが多くなっています。

入学内祝い(お返し)ののし

入学祝いにはお返しが原則不要です。収入のない子どもへのお祝いだからです。本人からのお礼が「お返し」にあたります。

ただし高額をいただいた場合や、地域・親族に慣習がある場合は、入学内祝いを贈ります。

入学祝いと入学内祝いの違い

項目入学祝い(贈る側)入学内祝い(お返し)
水引 紅白の蝶結び 紅白の蝶結び(同じ)
表書き 御入学祝 内祝/入学内祝
名前 贈る側のフルネーム 入学した子どもの名前
かけ方 手渡し=外のし 内のしが多い
金額 関係・進学先による いただいた額の3分の1程度
時期 3月上旬〜中旬 入学式後1か月以内

もっとも間違えやすいのが名前です。入学祝いは贈る側、内祝いは子ども。逆になります

内祝いより先に「お礼」を

入学内祝いを贈るかどうかにかかわらず、まず数日以内にお礼を伝えます。子ども本人から電話や手紙で伝えるのが基本です。内祝いだけで済ませたり、順番が逆になったりすると、そっけない印象になります。

祝儀袋の選び方・お金の入れ方

祝儀袋は金額に合わせる

祝儀袋は、入れる金額に見合ったものを選びます。5千円に豪華な袋、3万円に簡素な袋、どちらも不釣り合いになります。

金額祝儀袋の目安
5千円〜1万円水引が印刷された簡素なもの
1〜3万円水引が実際に結ばれたもの
3万円以上やや厚手・装飾のあるもの

お札は新札を用意する

慶事なので新札(ピン札)を用意します。あらかじめ準備していたことを示す意味があります。銀行の窓口やATMで交換できます。

入れる向きは、お札の表(肖像のある面)を袋の表側に、肖像が上に来るようにします。

中袋の書き方

中袋がある場合は、表に金額裏に住所と氏名を書きます。

金額は「金壱萬円」のように旧字体の漢数字で書くのが正式です。「金10,000円」でも受け取る側は困りませんが、正式な形を選ぶなら旧字体にします。

金額書き方
5,000円金伍仟円
10,000円金壱萬円
20,000円金弐萬円
30,000円金参萬円
50,000円金伍萬円

4と9のつく金額は避けます。「死」「苦」を連想させるためです。偶数は問題ありません。

入学祝いの相場全体を見る(関係別・進学先別の早見表)

よくある質問

入学祝いにのしは必要ですか?

必要です。入学祝いは慶事なので、のし(熨斗)付きの祝儀袋または掛け紙を使います。水引は紅白の蝶結びを選びます。ごく親しい間柄で少額の品物を渡す場合は、簡略化してリボンやメッセージカードで済ませることもあります。

水引は蝶結びと結び切りのどちらですか?

紅白の蝶結び(花結び)です。入学は何度あってもよいお祝いなので、何度でも結び直せる蝶結びを使います。結び切りは結婚や快気祝いなど「一度きりであってほしい」お祝いに使うもので、入学祝いには使いません。

表書きは何と書きますか?

「御入学祝」「入学御祝」「祝御入学」のいずれかです。いずれも4文字ですが、入学祝いでは「御入学祝」が広く使われています。4文字を避けたい場合は、5文字の「御入学御祝」にする方法があります。

名前は誰の名前を書きますか?

贈る側のフルネームです。子どもの名前ではありません。水引の下の中央に、表書きより少し小さめに書きます。夫婦で贈る場合は連名にします。

外のしと内のしはどちらを選びますか?

直接手渡しするなら外のし、郵送するなら内のしが一般的です。外のしは何のお祝いかがひと目で伝わり、内のしは配送中にのしが傷まず控えめな印象になります。

お返し(入学内祝い)ののしはどう書きますか?

水引は同じく紅白の蝶結びで、表書きは「内祝」または「入学内祝」です。名前は入学した子どもの名前を書きます。贈る側の名前を書く入学祝いとは逆になる点に注意してください。

まとめ

  • 入学祝いにのしは必要。慶事なので熨斗つき
  • 水引は紅白の蝶結び。結び切りは使わない
  • 表書きは「御入学祝」。進学先で書き分けない
  • 名前は贈る側のフルネーム。子どもの名前ではない
  • 手渡しは外のし、郵送は内のし
  • 入学内祝いは表書き「内祝」、名前は子ども。逆になる
  • お札は新札。肖像を表・上向きに入れる
  • 中袋は表に金額(旧字体)、裏に住所と氏名

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参考情報

  1. 高島屋「入学祝いのお返し(内祝い)の『のし』のマナーと基礎知識!お礼状の書き方も紹介」
    https://www.takashimaya.co.jp/shopping/gift/story/okaeshi/A15068/
  2. シャディ ギフトモール「入学祝い・入園祝いのお返しの熨斗(のし)は?書き方や入学内祝いのマナーを解説」
    https://shaddy.jp/nyushingaku/manner/noshi/
  3. ヨムーノ「入学お祝い金相場一覧表 贈る相手や進学先別の金額と渡す時期のマナー」
    https://yomuno.jp/posts/135667
  4. 通販ギフト生活.JP「入学祝いの金額・相場について」
    https://tuhan-cs.jp/manner/category-nyugaku-iwai01.html

水引(紅白の蝶結び)、外のし・内のしの使い分け、入学内祝いの表書きと名入れ(子どもの名前)は、複数の情報源で一致しています。表書きの文字数に関する考え方は地域や情報源によって扱いに幅があります。

本記事で紹介している作法は一般的な目安です。のしの書き方や内祝いの慣習は、地域やご家庭によって異なる場合があります。判断に迷う場合は、ご親族や購入店にご確認ください。